2024/08/30

初任給とは

初めてのお給料(給与)

初任給ってなに?
初任給とは、新しい仕事に就いて初めて受け取る給料のことです。
会社から毎月もらうお金のことを「給与」や「給料」と言いますが、この2つには少し違いがあります。
給与:働いた対価としてもらう全てのお金。残業代や手当なども含みます。
給料:基本給だけのこと。手当は含まれません。
つまり、給料に各種手当が加わったものが給与で、最初にもらう給与を初任給と言います。

初任給はいつもらえるの?
労働基準法第24条では、給料は「通貨で、直接、全額を、毎月1回以上、決まった日に支払う」と決まっています。つまり、月に1回、決まった日に給料が支払われます。
給料には「日給制」「月給制」「年俸制」の種類があり、特に日給制では働いた日数で金額が変わります。
新入社員の初任給が支払われる日付は会社によって異なります。「◯日締め、当月◯日払い」「◯日締め、翌月◯日払い」などがあるので、会社の支払い日を確認しましょう。

給料が支払われるしくみ
給料には「月給制」と「日給制」があり、支払われ方が違います。また、締め日と支払い日によっても変わります。
月給制:月に一度、まとめて給料が支払われます。例えば、「当月20日締め、当月25日払い」の場合、25日に支給されます。
日給制:働いた日ごとに給料が計算され、月の合計額が支給されます。例えば、「当月20日締め、当月25日払い」の場合、20日まで働いた分が25日に支給されます。
締め日:1ヶ月分の給料の計算を締め切る日。
支払い日:給料が支払われる日。25日払いならその月の25日に支払われます。

初任給の平均額
2023年の愛媛県の高卒初任給は、約平均17万5,125円です。ただし、企業によって金額は異なるので、これはあくまで平均的な数字です。
※愛媛労働局の令和5年調査結果より算出

額面給与と手取り額の違い
初任給をもらうとき、額面給与と手取り額の違いを理解しましょう。
額面給与:基本給に各種手当を足した金額。ここから税金や保険料が引かれます。
手取り額:実際に受け取る金額。額面給与から税金や保険料を引いたものです。
例えば、月給が18万円でも、保険料や税金が引かれるので、全額を受け取れるわけではありません。

新社会人の手取り額が多くなる?
初任給が2ヶ月目以降より多くなることがあります。これは、初月はまだ控除が少ないためです。例えば、4月入社の場合、雇用保険は当月から引かれますが、厚生年金や健康保険は5月から引かれます。なので、4月の初任給のほうが手取り額が多くなることがあります。

初任給の手取りの計算方法
手取り額を計算するには、額面給与に0.75~0.85を掛けるとおおよその額がわかります。これは、税金や保険料が引かれるためです。ただし、初任給の場合は引かれる項目が少ないため、手取り額は多めになります。

初任給を受け取る前にやるべきこと
新しい仕事で最初に受け取る給料は楽しみですが、事前にやっておくべきことがあります。
振込口座を決める:給料が振り込まれる口座を用意しましょう。入社時に口座を登録するので、事前に口座を開設しておきましょう。
初任給の使い道を考える:例えば、親へのプレゼント、貯金、生活費などがあります。自分がどう使いたいか考えましょう。

4月の給与は
基本給から所得税を徴収したのが手取りになります
※会社により福利厚生費など他にも徴収する場合もあります。

5月からの給与は
基本給から所得税と社会保険(健康保険、厚生年金保険、雇用保険)を徴収したのが手取りになります
※会社により福利厚生費など他にも徴収する場合もあります。

翌年4月の給与からは
基本給から所得税と社会保険に住民税を徴収したものが手取りになります。
※会社により福利厚生費など他にも徴収する場合もあります。